ハッカーの間で有名なジョークで、こんなのがあった(うろ覚え)。

さる凄腕のハッカーが聖書を読んだ。仲間が「どうだった?」と尋ねると、「うん、なかなかいい仕様書だったよ。ところでソースコードはどこにあるの?」

野暮であるとは知りながらも説明すると、ここで仕様書というのは広い意味での設計図。ソースコードというのは、設計を実現(業界用語だと実装)したプログラムそのもののこと。ハッカーは、実際に動くプログラムを作れる(改造も含む)人を尊敬し、口先だけのお題目を軽蔑する傾向があるというのが背景にある。ソースコードという形になっていれば、ハッカーがそれを読んだり実際に動かしてみることで善し悪しを評価できる。ここでおちょくられているのは一見ハッカーの奇矯な生態のように見えて、実は読まれた本の方だったりする。だからきっと、「聖書」のところにはいろんな本が入れられる。「共産党宣言」「我が闘争」「日本国憲法」「脳内革命」「7つの習慣」「140億貯めなくて何が人間か」...「成り上がり」はもう実装済み。