何でADSLNTTがやるのか。ほんの1年ほど前、NTTは「ADSLISDNと周波数がぶつかるので邪魔だ」とか「銅線でしか使えないから光ファイバーを敷設するのに邪魔だ」とか言っていたのをカネゴンは忘れない。安ければいいとはカネゴンには思えない。NTTの電話に加入するときに強制的に徴収される施設負担金7万円は、電話交換機がステップ・バイ・ステップ式(怪奇大作戦「恐怖の電話」でおなじみのあの円筒)やクロスバー式から電子式に変わった時点で、何の根拠もなくなっていたにもかかわらずずっと徴収し続けているのだ。その額はしゃれになっていないはず。7万円はあの円筒1本の値段だ。ISDNライトになってこっそり施設負担金が消えた(おかげで電話の権利で金を貸していた質屋が大慌てした)が、その点について何の説明もない。

小学校の頃、東京駅八重洲口にあった「電気通信科学館」は電電公社(現NTT)が主催していた。カネゴンはここが大好きで(カネゴンは未来っぽいものが大好き)、高いパンフを自前で買い、何度も何度も通った。長野に転校してからもわざわざ来たりした。ホログラフもここで初めて見たし、ボコーダーも、YMOEW&Fより前にここで原理を解説していた(ボコーダーエフェクターではなく、本来は品質の低い回線を束ねて何とか音声を伝えるための通信手段なんだそうです)。この時点ですでにISDN構想がパンフに記載されていたのを覚えている。この点ではNTTにはお世話になっている。それだけにあんまりがっかりさせないで欲しいものだ。