カネゴンはピアノをほんのちょっぴりしか習っていない(小3から小6まで)。そのせいかどうか、辛抱強く練習して獲得するという習慣に乏しくなってしまったのは今もって残念。ある時、ピアノの先生が妙な楽譜を持ってきて弾いて聞かせてくれて、それがすごく面白い曲だったので珍しくもさっそく練習した。曲がすごく短くて簡単だったせいもある。それがバルトークだった(おそらく子ども向けの「ミクロコスモス」から抜粋したのだろう)。どこが面白かったかというと、何だかすごく村祭みたいに聞こえたからだ。すごく日本っぽく聞こえるのに、日本のどこと言われても答えられないような感じ。今から思えば、バルトークハンガリーの人だからどこと答えられなくても無理もない。ハンガリーと言えば、鉄人ルー・テーズハンガリー人で、東洋、特に日本にすごく親しみを感じていたそうだ。だから、テーズは引退試合を日本でやるといって聞かず、本当に日本で引退した。テーズの父親の写真が横に掲載されていたが、本当に東洋人にしか見えなかった。ハンガリーにはキムチにそっくりの漬物があると白南準(ナムジュン・パイク)が言っていた。