現在のカネゴンは基本的にゲームをやらない。その昔(浪人最後の年)パチンコに狂って一か月で30万円すっても止まらず、身の回りのものを次々に質屋に放り込んでまでパチンコにどはまった。DX-7はかれこれ3回は質屋から生還しただろうか。モノラルビデオも大量のレコードも消え(バカなことをした)、しまいには首の折れた扇風機を後ろから二人羽織の要領で必死で支えてごまかし、金を受けとった途端にダッシュで逃げたこともある。博多の質屋組合は、今でもカネゴンを見かけ次第、倭寇から奪い取った地下の水牢に十年は繋ぎ止めてやろうと手ぐすねひいて待っているに違いない。千円札がなくなると、隣のつぶれかかったアレンジボール屋(もう誰もアレンジボールという遊戯なんか覚えていないだろう)にまで残った100円玉を注いでいたのだから重症だ。

これではいかんとある日を境に、「パチンコをしたくなったらゲーセンに行く」と決め、最初はものすごくつらかったが次第に慣れて来ると、今度はゲームから意図的に遠ざかり、晴れて中毒とおさらばできた。今は半年に一回打つ程度。それでも負ける。

以来ゲームからも遠ざかっている。Doomをやったのはカネゴンにとって本当に珍しいことだ。ファミコンは2回目の浪人の時にリアルタイムでドラクエIをやり、3人がかりで2か月かかりっきりになって、終ったのが受験の朝。受かる訳ない。パチンコと並行してファミコンディスクシステムゼルダやマリオIIなんかやってた。完全に正気を失っていたとしか思えない。