NHKアーカイブスで「東京キッドブラザース」をやってた。「一人1000円集めて土地を買ってユートピアにする」みたいないかにもヒッピーな運動をしていたらしいが、豊田商事以降、もうやれないだろう。カネゴンは演劇界のことは何にも知らないが、東京キッドと言えば、柴田恭兵と「巻上公一」がいたということだけが記憶にある。

よくわからないのが、巻上公一は「井上(ヒカシューのキーボード)はキッドを愛していたが、ぼくは東京キッドを憎んでいた」ということを何かで書いていたことだ。何があったのやら。ヒカシューのバイオを読むと、東京キッドがロンドン公演中に突然現地で解散し、役者として同行した巻上公一(当時20才ぐらいか)は路頭に迷い、激しく落ち込んだのだそうだ。気持ちはわかるような気がする。が、どうもそれだけではないらしい。

随分後になって、当時の東京キッドの方法論について事情を知っている人から聞いたところでは(かなりうろおぼえ)、上京して右も左もわからない若い衆というか志望者を部屋に閉じ込め、人に言えないつらい体験を無理矢理話させて感情を爆発させ、それをそのままステージに持ち込むというものだったのだそうだ。洗脳のプロセスそのものだったりするが、当時はのどかだったという結論にしてよいのだろうか。よくはわからないが、カネゴンはついていけなさそうな気がする。黒テントから脱走した佐野史郎と同じ運命であったろうと予想される【頭が春かおれカネゴン】。