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その巻上公一は、東京キッドの件でロンドンで路頭に迷っていたとき、「ルミエール アンド サン」とか何とかいう劇団に偶然(というよりやけくそで)参加し、「雷に打たれたようなショックだった」とエッセイか何かに書いていた。曰く「グロテスクでなお美しいコンセプト、とかく頭でっかちになりがちな日本の演劇よりも遥かにリアリティを獲得している」なのだそうだ。巻上公一はこのときの経験がものすごく大きかったとあちこちに書いていた。何しろ知らない世界なので好き勝手に引用してます。
「リアル」というのも考えてみると深い。科学者を教育テレビに出演させると、ただの理科の先生にしか見えないことなどざらにある。もちろん「TV効果」(カネゴンが勝手に命名:いろんな意味で被写体を擾乱する)があるからそれを差し引いて考えないといけないが。本物だから本物のように見えるとは限らない。むしろ岸田森に白衣を着せて手に持った試験管を凝視してもらう方が遥かに「科学者っぽい」。
そう考えると、随分昔の長島茂雄の伝記映画で、長島茂雄が「長島茂雄の役」で出演したというのはかなりすごいことだ。他の王貞治とか柴田とかは俳優がやっているらしいが【仕事しろおれカネゴン】。