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おやっさんがカネゴンに以前から「絶対お薦め」と大プッシュしてくれたジェット・リーの香港アクション映画「Black Mask (黒侠)」(今や超大物のサモ・ハン・キンポーも製作か何かでクレジットに出ていた)をついにビデオで借りて見た。
最高であった。
これを見てしまったらもう「マトリックス」はどうでもよくなってしまう素晴らしい完成度(ワイヤーアクションもストーリーも配役も)。というより「マトリックス」はこれをほぼ無断使用していると言っても過言ではない。話のテンポが早く、一瞬でも目を離すと筋がわからなくなるのでビデオ/DVD向き。侵入された香港警察のコンピュータも「芝居の馬」として100%機能している(侵入されると画面に邪眼が表れる)。殺伐としがちなストーリーを、大竹しのぶ似のコミカルなお姉さんが柔らげてくれている。つまらぬ「引き」や「謎」を一切残さない明快なストーリーは、続編のことなど念頭にない全力投球ぶりをよく表している。図書館のゆかいな仲間たちの一番年かさの人物がホイ3兄弟の一人に見えるのだが気のせいだろうか。
しかもカネゴンのツボにはまったのは、物語の運びや映像、主人公と敵の関係が不思議に「レインボーマン」に似ているという点だ【またそれかおれカネゴン】。製作側はきっと「バットマン」をなぞらえたつもりなのだろう。実際ジェット・リーがマスクをかぶった黒侠氏のいでたちは、バットマンまたは「グリーン・ホーネット」のケイトウ(加藤--ブルース・リーが演じた)に似ている。しかしカネゴンの心眼にはレインボーマンのエッセンスが時空を越えて作用しているとしか思えない。川内康範はレインボーマンは本当はこう撮りたかったに違いないとカネゴンは確信した。おやっさんはそこまで読んでカネゴンに薦めてくれたのであろう。大感謝大満足。
カネゴンにとってはレインボーマンはカルトではない。クンフーがそうであるように生活の一部であり人生の指針であることは以前カミングアウトした通りである。あの番組の最大のコンセプトは、「正義の味方が正気を保つのがいかに困難であるか」ということに尽きるのだが、Black Maskにはそのコンセプトが惜しみなく反映されている。米国が自称正義の味方を無自覚に継続している間は、このコンセプトはハリウッド映画で実現することが極めて困難なのである【話が大きいおれカネゴン】。レインボーマンを映画化しようとしているrainbowman.orgの皆さんには、ぜひ「Black Mask」を見ていただき、カルトをいたずらに強調しないことを密かに願う。東方の光となれい。