この日記はこれまで何とかネタがかぶらないように書いてきたつもりだが、今後どうなるかはわからない。カネゴンが年を取ったら、カネゴン日記に同じ内容が繰り返し現れる「新型の老人ボケ」にならないという保証はどこにもない【まったくだおれカネゴン】。

ドイツで、ある高名な外科医が精神分裂症を発症し、手を洗わずに手術を行ったりして大勢の患者を死なせてしまったという事件があったのだそうだ。本来のオチは「狂った人間が権威に守られていると見過ごされてしまう」という教条臭いものだが、これがボケであったらずいぶん高度なボケ方であるかもしれない。

だいたい、専門分野において正常で他はボケるということが多いと言う。ギタリストはギターを持つとしゃっきりし、料理人は包丁を持つと見事なキャベツの千切りを刻んでしまうのであろうか。古館伊知郎のように喋りを専門にしている人がボケた場合は、喋りは普通のままなので単なる普通の人になるのであろうか。何が専門なのか自分でもわからないカネゴンの場合はどうであろうか。嗚呼。