今や定説と言っても問題ないと思うが、70年代特撮が暗かったのは、製作側に全共闘くずれが多かったからであると言う。意識的にしろ無意識的にしろ、暗さを子供に刷り込む効果があったのは間違いない。当然ながら、暗さのみのコピーはすでにリアリティが脱落していると言っても過言ではない。第3帝国になぞらえた悪の軍団という手もとっくに使えなくなっている。

突破口があるとすればBoondocks(=僻地)のような方向性かもしれぬ。アメリカの新聞連載にしては不思議に日本テイストの描線。案の定FAQに思いっきり「日本のアニメが好きです」とある。構図はまるっきり「スヌーピー」なのにテーマ(アフロ・アメリカンのアイデンティティ)は重い。日本で連載するなら断然「ヤンマガ」であろう。詳細は今週の「TV Bros」にて。