稲葉振一郎素人マクロ経済第三回。「素人による参加は必要」「玄人による啓蒙は、それ自体が何らかの不完全さを孕む」という考えにカネゴン激しく共感。これは数学の啓蒙についても同様だと思う。パソコンや携帯がここまで普及したのは、素人が参加し続けてきたからではないだろうか。ジャズでもマンガ古書でもSFでもカルト映画でもヨーロピアプログレでも古典芸能でも共産主義でも、素人衆を排除して専門家のみに閉じた空間は淀み、やがて縮退する運命にある。芸能界は、その性質上閉じることが本質的に許されない開放系であるために性質を異にする。

SF人が「○×はSFじゃない」という言葉を使い始めたことによって縮退が始まった。これは考えようによっては最大の武器ともなりうる。彼の国をおだてて「○×はアメリカ的ではない」「×○はアメリカ的である」という言葉を草の根的に流行らせ(もう流行っているかも)、100年ほどかけて縮退に持ち込むというのはどうだろう。移民の制限に端的に現れるので観察は容易はなず【あんたがしとれおれカネゴン