1997年に発見された対数の底eを求める新しい方法。従来の式より遙かに収束が速いのが特徴。文中にもあるとおり、中学生でもすぐ理解できるような式がこれまで発見されずにいたのは不思議。早速手元のmupadで試すと、x=10であっさりレンジを越えてしまい、X windowごと落ちた。新手のウィルスかと思ってしまった。途中経過でx^xで自乗するため莫大な数になってしまうのでわざわざ計算する人がいなかったのかもしれない。数式処理ソフトがあって初めて見つかったとも言える。他にもこういうものがあるかもしれない。

発見したのが発明家にして日曜数学が趣味のハーラン、それを認めて証明したのが気象学者のノックスといういきさつも面白い。数学者には完全に無視されてしまったらしい。

これは先日買った「ワンダーズ・オブ・ナンバーズ」という本で紹介されていたのだけど、参考文献もなければ発見者の名前がカタカナ表記でスペルもわからないありさまで、仕方なく著者にメールを出して上記URLを教えてもらった。ありがたいことです。