Webで水星を発見する。老後に最適の趣味かも知れない。カネゴンはまだ軌道の計算のしかたがわかっていない。

かなり長い間、星の観測と言えばひたすら角度(と時刻)を記録しまくるという方法しかなかったはずなのに、惑星が同心円上に軌道を持つということはかなり早く(ギリシャ時代)から知られていた。月食を利用して月の大きさを測ろうとしていた人までいたらしい。恐ろしい。

例のケプラーでさえ、師匠(ティコ・ブラーエ)からもらった火星の軌道のデータというのはただただ角度が記録されているだけだったらしい。角度と時刻だけでよくぞここまで計算しまくったと思う。頭が下がる【そのまま下げてろおれカネゴン】。

ついでに見つけたケプラーモーション装置カネゴンは、アメリカの博物館でこれと同じものを見たことがある。ただし球ではなく、小銭を使うところが異なる。しかもそれは寄付を集めるためのものであるところが敵ながら見事で、動きの面白さのあまりどんどんつぎ込んでしまい、カネゴンはまんまと相当額を寄付してしまった。中心の穴は小銭よりほんのわずかに大きなサイズで、運動の最後には「かぱかぱかぱ」と独特の音まで立てる。悔しいけれど、素晴らしいアイディアだと思う。