IBMMetaPadデビュー。ヒデキ指数(検定済)=130。カネゴンが一番気になるのは消費電力と発熱量。というのも、先月の日記に書いたような、「本を買い足すように増強できるコンピュータ」に使うことしかもう考えていないので。TramsmetaのCPUを採用しているというのはその点でいい。一方、モバイルの着せ変えにはあまり興味が持てない。むしろ、モバイルの可動部分や接続部分は故障のもとなので、可能な限り減らしたい。

どこかのメーカーが、このMetaPadを多数収納するラックを発売すれば、爆発的に売れると思う。PCのチューンアップの楽しみが飽和しつつある今日この頃、この方式は秋葉人種を捉えて離さないとカネゴン一方的に確信【何の根拠でおれカネゴン】。そのうち、CPUクロックの代わりにMetaPadの台数を競ったり、町中のMetaPadをつないで大規模な計算をさせたりする姿が目に浮かぶ。だからこそ、今のうちに発熱を可能な限り抑える必要がある。そして、激しく脱着しても壊れない、タフなコネクタ、それも非接触型を採用することがもう絶対条件。もちろん仕様は完全オープンとし、アジア各国のメーカーがこぞってパチもんを作れる体制に持っていき、潤沢な供給を保証すること。そしたらカネゴン買います。心あるメーカーは今のうちに
川崎"喧嘩上等"和男にデザインを発注しておくように。最初のデザインがタコだと、後々に引きずることになるので。

そしてこのMetaPadは、パッケージアプリケーションを販売するメーカーにも、新たな販売形式を提供する。つまり、MetaPadにアプリケーションを埋め込んで読みだし不可/実行のみ可としておけば、従来自由にダウンロード/コピーできたアプリケーションソフトウェアが史上初めて完全にブラックボックス化し、はじめて物理的にのみ購入/運搬可能になる。データは他のMetaPadか何かに保存すれば何の問題もない。セキュリティパッチぐらいは当てられるようにしておいてもいいかもしれない。しかもOSやシステムのバージョンアップに影響されない、息の長い製品になる可能性すらある。「おじいさんのエディタ」とか。下手をすれば、CDやDVDのようなデータすらこの形式で販売されたりして。

そして、最近新しいネタのないソフトウェア業界は、このMetaPadを最大限活用するための分散OSをあわてて実用化する必要に迫られ、新たな活性化をもたらす。その際、スケジューラやメモリ割り当て、圧縮/解凍などの主要機能のうち、ハードウェアでできるものは今のうちにチップ化しておくことを勧める【何の権利でおれカネゴン】。

そのかわり、MetaPadにアプリケーションを埋め込んで販売する場合は、物理的な製品ゆえに製造物責任が問われ、場合によっては回収や産地の偽装騒ぎもありえる。それを見越した上で、ソフトウェアの巨人あたりがMetaPadに飛びついたりしないだろうか、しないか。何とかboxとかよりはるかに将来性あると思うのだけど【あんたがやりいやおれカネゴン】。