特に根拠があるわけではないけれど、人間の眼は、垂直と水平のほんの僅かな狂いも見つけてしまう。特に、直角を見分けるのに優れているような気がする。そして、紙が一枚あれば、二回折曲げるだけで簡単に直角を作ることができる。古代に
三角測量というものが考案された理由、そしてそこに直角が使用されている理由は、要するに人間の眼(あるいは脳の視覚情報処理システム)が直角の狂いに敏感であることを利用したというか利用しやすかったのだろうとカネゴン勝手に想像している。

三角測量が使われるのは、角度を分度器で測ると狂いが大きいというのもあるだろう。紙の上ならまだしも、土地を測る時にちょくちょく狂っていると、土地のオーナーや地上げ屋に締め殺されるかもしれない。直角を導入することによって、ケチのつきやすい「角度」を、三角形の辺の「長さ」というケチのつきにくい値で表現することができるようになり、おかげでメソポタミアあたりの訴訟沙汰が激減したのではないかと。後半はカネゴンの妄想です。とにかく、そこまで考えてやっと
三角関数が成立した理由が納得いった。絶対銭がからんでたに違いない。