■
「日曜美術館」で横尾忠則をやってた。キャプションを見損なったので最初誰だかわからなかったけど、美術部の中学生が描いたような恥ずかしいモチーフから横尾だとすぐわかり、カネゴンうつむく。この年でこれほど青臭い絵を描けるというのはそれはそれで凄いのかもしれない【人のことだとおれカネゴン】。描いても描いても洗練されないのが不思議。
こういう絵なら根本敬の方が800倍ぐらい凄い。ここ数年の根本敬の絵は、一体何がどうしてしまったのかわからないけど、あらゆる下品を極めつくした結果、今や誰も描けないような彼岸の境地に到達してしまっている。何しろ迫力が違うし、構図やモチーフも断然力強い。最初、根本敬が壊れてしまったのかと思ったけど、どうもそうではなく、しっかり地に足がついているらしい。今はたぶん無理だけど、将来何かの間違いで鑑定団で高値がつくのはたぶんこちら。カネゴンは買わないけど【恐いからだろおれカネゴン】。あんまり彼岸世界に深入りすると帰ってこられなくなるので、ある程度稼いだらさっさとずらかってアート関係者をうまくだまくらかしてソーホーあたりでパトロンを見つけて長生きして欲しい。それこそカネゴンが心配することでもないですが。