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プラネタリウムを本気で作る国。エンターテイメントのプロと科学のプロ(←これが科学者とも科学ライターとも違うところが重要)が総力を挙げてプラネタリウムや科学博物館を作り上げる国。日本もマジシャンやボードビリアン(吉本以外の)を大事にしないとバチが当たるかもしれない。お笑いのネタ作りの天才だった泉和助のネタは未だに多くの人が使っているにもかかわらず、ほとんど省みられてないという(色川武大によれば)。
いつだったか、サンフランシスコの科学博物館に行ったとき、学芸員(?)が展示品を作っているスペースが見学者から見えるようになっていたことに感心した覚えがある。そこの展示で凄かったのが、中身が見えるように切断された受精卵(ニワトリ)が多数並べられ、胚が次第に成長してひよこになるまでの様子を端から順につぶさに観察できるというもの。後半で心臓っぽいものがとくとく動いていたのが忘れられない。ドイツやイギリスを抜いて科学立国になったのも何だか納得できた。
その一方で、ラスベガスでカネゴンが実際に見たあの安普請(うそくさいピラミッドや日本風御殿)と飯および水のまずさ。これも同じ国。