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粉末状のICチップ。指先に乗っている写真を見ると、鼻くそどころか耳くそより遥かにちっぽけなサイズ。顔ダニよりは大きいぐらい。これなら食べてしまっても大丈夫と力説されること請け合い。「ユビキタス・コンピューティング」というお題目からまさかここまでやるとは誰が思ったろう。お釈迦様どころか「健さん」こと坂村健さんでもご存知あるまい。「不器用ですから」。これをお札に埋め込むどころか、この粉末自体がお金になったりして。それはさすがに無理か。
粉末ICが互いに通信し、巨大なネットワークを形成するようなPCがそのうち出来たら、筐体をあけると洗濯石鹸みたいな粉がどっさり出てきたりするのだろうか。記憶媒体も粉末状になって、貧しい人にCPUパワーと記憶領域を分け与えやすくなり、幸せの王子も草葉の陰で喜んでくれるかもしれない。カネゴンそれまでに鼻かぜを治しておかないと【くしゃみ鼻水おれカネゴン】。ところで電源はどうする。