hardでloxseな日々で紹介されていたスタンダード 反社会学講座。新聞に出ている数字を頭から信用しがちな人向け。カネゴンは幸か不幸か20年近く新聞を取らなかったので免れた、というより単に無知が表面化しなかっただけかも【他にもあるぞおれカネゴン】。これを読んだ後でhiraxさんの愉快なデータ分析を読み、ブルーバックスの「統計でウソをつく方法」を買い、失業保険を活用して統計と多変量解析を学べば完璧か。

聞くところによると、統計や解析を行うには、実は茶道や華道と同じく「作法」がかなり大事だったりするらしい。要するに、データに対して先入観を持つきっかけになる行動はすべて排除するということなのだそうだ。にもかかわらず、作法が過剰になったりして「このデータをこの観点で分析したい」というモチベーションの方を損なうわけにいかず、その辺をバランスするのが本当に大変そう。一人で警察と裁判官と検事と被告をやってるようなものだろうか。ひとたび具体的な計算に取り掛かれば今時はパソコンがいくらでも支援してくれるけど、そこに至るまでの部分は誰も助けてくれない。

多変量解析は今や義務教育にあってもいいものなのかもしれない。しかしそれに必要な知識は高校生レベルをあっさり超えてしまうので、たぶんカリキュラムに入れられることはないだろう【それより落ちるおれカネゴン】。