2002-09-14 ■ 果してその「あっちの世界」とはいかなるものか。カネゴンはそれが恐くて引き返してしまった腰抜けなので詳しいことはわからない。古来「リンボ」(よく「煉獄」と混同される)とか「常世の国」とか表現されるけど、それともまた少し違う。少なくともいわゆる地獄みたいなものとはまったく違う。小説で言うなら、シェクリィの「あたたかい」(『人間の手がまだ触れない』所収)や半村良の「妖星伝」に一部それに近い世界が描出されていないこともない。音楽の場合、シド・バレットを始めとして意外に多かったりする。あんまり書くとまた思い出してしまうのでこのぐらいにしておきます。