Led Zeppelinの「移民の歌」は、デーン人(要するにデンマークあたりのバイキング)がケルト人に攻めこんできたときの情景を歌ったものらしいということを「映画秘宝」のバックナンバーで初めて知った【聞きとれんだろおれカネゴン】。ヴァルハラもずいぶんなところらしい。日本で、元寇白村江の戦いを歌に読み込んだバンドがあったはずもなし。光州事件を歌に詠んだミュージシャンはいました。

Led Zeppelinの困ったところは「コピーしてもキマらない」こと。Deep Purpleのように、その後のハードロックのデザインパターンというかフレームワークとして機能せず、誰もZeppelinの後を継いでくれていない。その原因は、異常なぐらいメンバー4人のノリ(groove)が違うことにあるとカネゴン一方的に決めつけている。ノリに関する認識がここまで違っていたら、普通は音楽として成立しない。だからメンバーが取り替えが効かず、ドラマーが死んだ時点で解散するよりなかったのも仕方がない。ポイントは「ギターは全然違うことを考えながら演奏する」「ドラムは絶対他のメンバーに合わせない」「ベースはまったく主張しない」「ボーカルはバックの音を聞かない」こと。これをうまい人達がやってしまっているところが肝心。