「サイエンスアイ」再放送で、車のセキュリティを劇的かつ本質的に向上させるシステムを販売する会社が紹介されていた。シートベルトやブレーキランプやエアコンなど、すべての操作スイッチの一定の操作を登録し、その手順の通りに操作しないとエンジンがかからないようにするというもの。たとえば「シートベルトを締め、サイドブレーキを戻しながらブレーキを踏み、ラジオのスイッチを押しながらワイパーをオンにする」みたいな具合。素晴らしい。

パスワードをちまちまパネルから入力するより遥かに効率的かつ安全で、2の「スイッチの数」乗の組み合わせを身体に覚えさせることにより、うっかり紙に書き留めたりする必要がほとんどなくなる。PCと違って総当たり攻撃を考慮する必要がないので、これは必要にして十分なセキュリティ。しかもパスワードというかパス手順を考えるのが憂鬱どころか車好きにとってはありきたりでない手順を登録することが楽しみにすらなる。そして応用範囲が広く、バイクからUFOまで同じ方法で盗難を防ぐことができるはず(あ、バイクは組織的にクレーンで運ばれたらおしまいだった)。既に1万台出荷されているとのこと。この会社には十分な報酬があってしかるべきだと思うし、サブマリン特許などにしてやられないことを切に祈りたい。ヒデキ指数=87。こういう「本質的」な改良はカネゴン大好きです。

これによって盗難車が激減したら、それを前提に動いていた地下経済まで激変してしまったりして。