カネゴンも密かに使っているSmartDoc使用記は参考になる。萩谷さんのエッセイを読んで以来TeXに二の足を踏み、MuPADのマニュアル作成でもしなくてもいい苦労をしまくったのを見てかかわりたくないと思っているカネゴンにとって、SmartDocは本当にありがたい。それ以上に今の理系の学生にとって無駄な労力がどれほど減らされることだろう。

カネゴンSmartDocを使っているとき、うっかり変な記号を挿入したまま処理したらJavaが例外で落ちた。文書の間違いに気付いたからいいようなものの、そうでなかったら途方に暮れるところだった。カネゴンの場合HTML4への出力がメインなので、今の所TeX回りのトラブルは関係ないのだけど。

あと、まだカネゴンが突き止めていないだけかもしれないけど、長大な文章を複数のsdocファイルに分割することができないのも困る。いやでも1ファイルにすべて収めないといけない。

それから、SmartDocが吐き出すタグに少々不満があるのだけど、その部分はソースにハードコードされていることがわかった。出力するタグを変更するのにソースを変更しないといけないという仕様がカネゴンとしては気になる。SmartDocメーリングリストが人数いっぱいで加入できないので開発にも参加できない。どうせなら、SmartDocXMLタグと出力されるタグ(HTMLとかTeXとか)とのマッピング自体をXMLで外部記述し、それを読み込ませて処理する方が遥かにスマートだし(おそらくコア部分は恐ろしくシンプルになると思う)、変更も容易になるのではないかと。もちろんXMLオブジェクトのツリーをトラバースするだけでは済まないような複雑な処理(たとえばリンクの処理とか)についてはこのままではできないので、もう一工夫必要になる。結城さんが以前紹介していたXiで書き直す方が早いだろうか。こういうことを先に考えてしまうので、カネゴンはいつまでたってもコードが書けなかったりする。嗚呼。