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ずっと前におやっさんから「ゲーム理論の本を読んだらどうだ」と勧められ、そのことがずっと頭の隅から離れなかったにもかかわらずなかなかその機会がなかった。この間新宿駅のキオスクでそれっぽいポピュラー入門書があったのが目に止まり、そのときに金がなくて買えなかったのを先日ぎりぎりの時間に滑り込んで買って一気に読む。嗚呼こんなことならもっと早く知っておけばよかったと思わせる、予想以上にいい本。ポピュラー本らしく一次方程式の範囲に収め、恋愛沙汰などの俗な話題を採り入れつつも、最近の成果も反映させ、がつがつ勝とうというドリンク剤のCM的な内容になりそうでならずに済んでいる。ゲーム理論が現在「倫理」の問題に突入していること、ゲーム理論の計算があまりに素朴なのにノーベル経済学賞とかがんがん与えられるので数学者からやっかみの声が上がっていること、自由と平等は同時に成立しないことなどなど非常に刺激を受ける。裏付けはないけど、カネゴン自身は自由と平等は単体でも成立しないと思ってます。
ある会社があり、社員の一人を拷問にかけるとその会社の利益が確実に上がるとする。それは理論上正しくてもやるべきではないという意見が理論家の間で出始めているとのこと。社員を他国人に置き換えたら心理的抵抗ががくっと下がってしまうかもしれないとふと思う。何のために国境があるのか誰も教えてくれなかったけど【教えてやるまいおれカネゴン】、そういうことなのだろうか。