7年ほど前、前日作ったカレーを圧力鍋(蓋はしていなかった)でとろ火であたため直していたのを忘れてそのまま出社してしまったことがあった。夜中にいい気持ちで家に帰り着きドアを開けると突如凄まじい熱気に襲われ、最初は面食らってわけわからなかったのだけど、やっとカレーのことを思い出して慌てて火を消し、窓を開けて熱気を追い出す。鍋が十分冷えてから恐る恐る蓋を開けてみると、おたまじゃくしの柄が完全に蒸発してなくなってしまい、鍋の中には炭化した何者かがびっしりこびり付いていて、さながら東京大空襲の焼跡のような無惨な状態になってしまっていた。パニックが収まって、火事にならずに済んだことにやっと気付いて力が抜けて座り込み【わしらがいなけりゃおれカネゴン】、誰もいなかったので心の中でメッカはおろか全方位に向けて陳謝しまくった。もう一度謝ります。もうしません【今度やったらおれカネゴン】。