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健康診断の待ち時間に、そこに置いてあった「暮らしの手帖」を20年ぶりに読み、ちょっとした衝撃。
まず、日本語の水準が極めて高いこと。どうやっているのかわからないけど、多数のライターやインタビュアーが書いているにもかかわらず、まるで一人で書いているかのような高度な統合性。そしてどの文章も極めて読みやすく、レイアウトの配慮も並々ならぬものがある。句読点を多めに打つことで、係り結びの誤りを事前に防ごうという心配り。今回掲載されていた「DVDプレーヤーの選び方」などは内容のみならずテクニカル ライティングとして非常に参考になる。日本語を習う人は「暮らしの手帖」をサブテキストにするといいかもしれない。ドキュメンテーションに携わる人は一度は暮らしの手帖を精読し、それからその辺のオンラインヘルプに目を通してその落差に愕然とすべし。
そして旧態依然かと思いきや、常緑樹の葉が入れ替わるように少しずつ新しい企画を取り入れ(まさか漫画や語学や科学読み物を暮らしの手帖で目にするとは思わなかった)、それでいて決して小説などというものを掲載しないところもいい。かと思うと、家庭で作ることがあるとは思えない「帝国ホテル」クラスの料理やお菓子の作り方も相変わらず健在。
カネゴンが繭(中学生)の頃、家に大量にあった暮らしの手帖を一気読みしてしまったせいで左翼成分を多量に吸入してしまったことを思い出す【どこか無礼なおれカネゴン】。銀杏も多量に食べると中毒を起こすらしいので、所定の用量を超えないことが肝心【貴様の日記もおれカネゴン】。