カネゴンが幼虫(幼稚園)の頃に導入されたカラーテレビで初めて見た番組は今でも鮮やかに覚えている【そういう年とはおれカネゴン】。当時は何の番組だかわからなかったけど、後からどうやら映画「地獄変」の終わりの方だったらしいと思えてきた。十二単の見目麗しい女性が苦痛に満ちた表情で縛られ、猿轡をかけられて牛車の中でメラメラと焼かれる。それを見ている貴族らしき男が恐怖に顔を引きつらせ、震える手でどぶろく(酒が白かったので当時はカルピスかと思ってた)を呑みながら燃える牛車を見据えている。その後「あの男は自殺しました」みたいな報告がその貴族に寄せられ、寝所で一人でいると、突如燃えさかる炎に包まれた鮮やかな牛車の幻影がその貴族に向かって突進し、悲鳴を上げながら逃げまどうところで「終」マーク。あまりのショックにカネゴンどうかしてしまったような気が【どうもせんとはおれカネゴン】。特撮初体験。