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初代看護婦のナイチンゲールが実は近代統計学や品質/生産管理のパイオニアでもあったという話は割と有名だけど、その統計学の最初の成果が「傷病者が大量に死んだのは実はナイチンゲールの管理責任だった(「スクタリ野戦病院の真実」の項参照)」だったと初めて知る。しかもそれ以前に、傷病者の大量死は政府の責任と批判し続けていただけに痛恨。その後その情報をあえて公開することで責任を取ろうとしたとのこと。カネゴンが同じ状況にあったら果たしてこんなことができるだろうか、からっきし自信ない【二重否定のおれカネゴン】。
こういう劇画のような極限状況で、人がどれだけの確率で良心に背かずに情報公開に踏み切れるかを厳密に調査した結果というのはないのだろうか。実験心理学でもゲーム理論でも何でも構わないので、その成果を社会科の教科書に一刻も早く収録せねば。もしもっと早く成果が出ていれば、会長も自殺せずに済んだかもしれない【たらとればではおれカネゴン】。被験者が自ら失態を犯し、それを隠蔽せざるを得ない状況を人工的に作り出すことは極めて困難なので、この実験のためにはアラン・アスペの実験にも匹敵する巧妙なからくりを考案する必要がありそう。