カネゴンの頭にちょうどいいかと思って<子ども>のための哲学という本を読んでみたのだけど、文章が冗長で途中で放り出す。著者は「なぜこの自分は他ならぬ自分なのだろう(<-苦情が出そうなぐらい省略してます)」「なぜ悪いことをしてはいけないのだろう」ということを子供のときから考え続けてきたとあるけど、そこのところがカネゴンの疑問と重ならない。カネゴンについて離れない疑問は「なぜ他の人ができることがカネゴンにはできないのだろう」「なぜカネゴンが面白いと思うものは他の人に面白いと思ってもらえないのだろう」「なぜカネゴンは同人誌やコミケにうつつをぬかせなかったのだろう」「なぜカネゴンだけ天国に入れないのだろう」という思いきり他人の視線を前提としたものだったりするので、たぶんそのせいで共感するポイントを見つけられなかった【不憫極まるおれカネゴン】。一方、同書には論理学の視点と経済学の視点が不思議なくらい欠落していて、そこが逆に興味を惹かれた。例の三浦先生の一刀両断にこの本が応えているかと思って探したけど、それらしいところは見当たらず。カネゴンにとっては私の旧約聖書の方が断然深みを感じさせる。