今日の頭音:和太鼓 (Key=なし)

大昔のキーボードマガジンで、「ハーモニーにも流行があり、時代によって好まれる和音は違うものです」という記述を読んで初めて、それまでのカネゴンは、どこまでも青い空のはるか上の方の片隅にハーモニーの不変なイデアみたいなものがあるのではないかと無意識のうちに仮定していたことに気が付き、恥じ入った。

そのせいか、こちらで怒られてしまいそうなのに「人間がいなくても数学はある」という考え方に賛同できない。

これも気付くのが遅れたのだけど、「ある曲に違う系統のハーモニーを混ぜるべからず」という原則があるらしいことを知った。しかもわざわざ教える必要すらないほど基本的らしいことも。確かに、モーツァルトの曲に Gmaj7/Aみたいな黒人音楽系の音がときどき混じっていたり、バップの曲をサビだけフォークみたいなコードで弾いたりしたら新型の笑いをとってしまいそう。おそらく、方言をごちゃまぜにして喋るのにも似た効果だと思う。

以前日記にも書いたけど、悲壮な短調(マイナーキー)に終始する曲を伴奏中、一ヶ所つるりと手が滑って長調のコードをガンと鳴らしてしまい、それまでの愁いの雰囲気が一変して「なーんちゃって」みたいになってしまい、後で頭を抱えたこともあった【極東裁判おれカネゴン】。

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