■
帰りの飛行機はかなり後ろの座席。気のせいか運転が荒っぽい。飛行開始後間もなくふと窓の外を見ると、主翼のジョイントに錆が浮いているのが目に入ってしまい、トワイライトゾーンで窓の外の主翼に悪魔がしがみついているのを見てしまったおじさんのごとく飛行機恐怖症で一気に顔面蒼白になり、口の中がたちまち乾く【またも暗示のおれカネゴン】。電池の切れかかったiPODでグールドのバッハを聴きながら必死で心を落ち着かせようとしても駄目。手の平と足の裏から怒涛のように汗が流れる。もしかしてあの世にお呼ばれしてないかという不安をどうしても拭い去れない【わしらを何だとおれカネゴン】。そんなときに後ろの席のちっちゃな子供が絶妙のタイミングでカネゴンの椅子をぐらぐらゆすり、思わずキッと睨んでしまった。