昨日亡国のイージスを見に行く。モーニングに掲載されている漫画(まだ連載半ば)以外に予備知識なし。乗組員はまるでハムレットのように片っ端から死んでしまう。尺に収めるために涙を呑んでカットしたと思われる箇所多数で、編集の苦労がしのばれる。北朝鮮という言葉を一度も発しないことに感心してしまう【しょうもないとはおれカネゴン】。今時の戦闘艦の戦闘能力が漫画的なまでに現実離れした段階まで達していることを今更知り、もはや戦艦大和の時代ではないことを痛感する。

関係ないけど、カネゴンハウスの近所ではこの映画のブームを当て込んでか、その名も「亡国カレー」というものが売り出されていて、一直線なネーミングにしびれる。

最近の戦争の一番面倒なところは、チンギスハーンの頃のように一族郎党家畜に至るまで皆殺しにすることが体面上できなくなったために、勝った後その状態を維持するコストが馬鹿馬鹿しいぐらいに上昇してしまったことかもしれない。色川武大卓越したSMセンスで見抜いたように、身も心も支配しないと勝ちが確定しないのかもしれない。