文章の技術と文章の表現力(読者を魅き付ける力)は、どうやら独立した事象らしいことにようやく気付く【後から後からおれカネゴン】。つまり、文章の技術はあっても魅力のない人もいれば、文章に魅力があっても構成やら何やらがすっとこどっこいな人もいる。両方凄い人もいれば、両方だめな人もいる。
その割りに、文章力の向上云々について議論されるときに、何かとこの両者が混同されてしまうことが多いような気がする。少なくとも、この両方を混同したまま、欲張って両方とも身に付けさせようとしている(しかし実際には表現力にばかり力が入っている)ように思える。文章の技術は教えられる(つまり教科書にできる)けど、文章の表現力まで教えられるとは到底思えないし、実は表現力などなくても実用的にはまったく困らなかったりする。