苦し紛れに、初期映画秘宝に不可欠だったリリー・フランキーの「日本のみなさんさようなら (文春文庫PLUS)」を初めてちゃんと読む【ますます苦しいおれカネゴン】。2ページ完結の連載もので、読み進めるほどに文章から無駄が削ぎ落とされ、ギャグも比喩も冴えてくるのが手に取るようにわかる。一番笑ったのは:

うる星やつら」について率直な意見を書いたら、支持団体から半殺しにされたことがあった。

デルモンテ平山(平山夢明)も、かつてサムライトルーパーというアニメを「これが噂の失禁ビデオ、女の股間ももらい泣き!」と紹介したら、親でも殺されたかのような抗議の電話が殺到したと書いていたことがあり、ネタの冴えで勝負するライターの業というか宿命を感じさせた。