お金を下ろしにコンビニに寄ると、水木しげるの「ヒットラー」という廉価版の本が出ていた。同じ内容のちくま文庫劇画ヒットラー (ちくま文庫)」はカネゴンの元気の素として既にカネゴン家に常備されているのだけど【頓服するとはおれカネゴン】、この廉価版は400円という破格の値段に加えてちくま文庫よりもサイズがずっと大きく、水木しげるの精緻な点描も文庫より格段に美しく印刷されていて、これまで文庫ではまったくわからなかった登場人物の息遣いまで聞こえてきそう。ひとつひとつの建築物の手触りをつぶさに感じ取ることすらできる傑作であり、アートの真髄がここにある。即買い。
同書の原作Gさんが別のところで語っていたところによると、ちくま文庫版では写植が少しはがれているとのことなのだけど、今回の廉価版でも1箇所新たに写植がはがれているところをカネゴン発見【うきうきするとはおれカネゴン】。日本全国津々浦々の御家庭にまんべんなく水木しげるヒットラー」が行き渡りますように【地図を塗るのはおれカネゴン】。