やっと「エコロジストのための経済学」を読み終わる【何度もイクのはおれカネゴン】。この人の本は後ろに行けば行くほど面白い。

環境問題とスポーツ問題が極めて似ていることに図らずも気が付く。

ケインズの悪魔的魅力に取り付かれて経済学の道に入った小島先生が、やがてケインズ理論の重大な欠陥に気付き、このことを看過できぬがためについに覚悟を決め、涙を呑んでケインズを縦一文字唐竹割りにて一刀両断し決別するシーンに、愛しているがゆえに殺す「殺愛」を連想させる壮絶な学者魂を見た【チャンバラ好きなおれカネゴン】。

同書で、コチャラコータという名前の経済学者が唱えた「貨幣の正体は記憶だ」という画期的な説を紹介していた。あんまり書くと本が売れなくなってしまうので書かないけど、貨幣は金属である必要もなければ紙で出来ている必要もなく、クレジットカードのように数字をやりとりする必要すらないという。必要なのは、貨幣を皆が信用することであり、そのためには、その貨幣が「通用する(少なくともこれまでは通用した)」という記憶を持たないといけないということらしい。

続く。