森山和道さんによるロボット工学セミナー「ヒューマノイド インタラクション テクノロジー」レポート

ASIMOのようなヒューマノイドであっても、人とロボットの間の距離の取り方が非常に難しいそうだ。あまり近すぎると人間がひいてしまうのである。おまけに、ASIMOが話しかけ始めると、初めてASIMOに接する人の多くはどうすればいいか分からず、硬直してしまう。このあたりはより広い面でロボットサービスの設計を考える上では重要なポイントだ。

人をひかせてしまう暗黒面の方はこれまでクラフトワーク現代アート、オバケ屋敷などが熱心に開発してきているので、話を聞いてみたら参考になるかも。
関係ないけど、そのうちロボット開発において「子供チェック」というものが登場するかもしれない。ロボットを一定の条件下でちいちゃな子供たちと対面させ、子供が泣き出したら開発の余地があると判断するみたいな。このチェックをクリアするためにサンリオと共同研究してみるとか。

残念ながら、ロボットの研究者たちと、いわゆるインターフェイス技術の研究者間の交流はまだまだ不足しているように筆者には感じられる。両者がお互いの研究領域を知れば、より優れたシステムが開発される能性は高いと思う。

ロボットはその性質上、研究が進むに連れてさらに多くのジャンルと交流する必要が生じそうな予感。最小限の力学系で優雅な立ち居振る舞いを得るために茶道やバレエを真剣に研究するとか【がさつな振る舞いおれカネゴン】。