漫画家・三山のぼる氏を悼む。お亡くなりになったのは去年のことです。

最小限のラインで最大限の効果。
ザクザクッと描いてトーン貼って削ると、太陽にきらめく海原とかになってて、感動したよねーって、しばし山田氏と語り合ってしまいました。

山田氏は三山先生の流麗で速い執筆に驚愕したそうです。
見開きページにマルがただ二つぽんと描いてあって、三山先生は左手に真横のバイクの資料写真を持って、下絵なしでどんどん、下から見上げたアングルのバイクを描いていく。マルはタイヤだったんですね。
「いつもはこんなことしないんだけどねー。今回時間なくて」

神技だと思ったそうです。

山田氏がぱっと見て、この背景なんかおかしくネ?みたいなのに
三山先生が62番のトーン貼って削りこんでいくと、見る見る立体の見事な風景ができていく。
割り箸の側面にインクつけて、ベッと引くとコントラスト抜群の椰子の木ができる。

http://www2.ttcn.ne.jp/~atsuji-ya/sainou.html

三山氏については以前も書いたので略。家畜人ヤプーは三山のぼる氏こそ描くべきだった。