地磁気:放牧中の牛やシカも感じてる? 大型哺乳類で初

 放牧中の牛や休息中のシカの多くが地磁気の影響で南か北を向いているとの分析結果を、ドイツとチェコの研究チームがまとめた。地磁気を感じる動物として、移動に使う渡り鳥やサケ、哺乳(ほにゅう)類ではコウモリが知られている。大型哺乳類で感知できるのが確認されたのは初めてという。米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。

 衛星からの画像をインターネットで公開している「グーグルアース」を使い、五大陸308カ所の牛8510頭を調べた。その結果、頭を向けている方向の割合は南北になるほど高くなることが分かった。

 また、チェコで2974頭のシカを対象に、群れや雪上に残された休息の跡を観察したが、餌を食べたり休んだりしていた大半が頭を北に向けていた。

 地図上の南北と方位磁石が示す地磁気の南北は一致せず、高緯度ほど両者のずれが大きくなる。この特徴に注目して分析すると、牛やシカの体の向きが地磁気が示す南北に強く同調していた。また、太陽の位置や風向きとは無関係だった。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080827k0000m040076000c.html

先日ホームセンターを散策中、片隅で売っていた超強力な巨大フェライト磁石をふと頭に当てて激しく振動させてみたあと、急に怖くなってあれこれ検索【たちまち暗示でおれカネゴン】。

■脳波にも影響を与える磁気変化

 ところで、地磁気のような微弱な磁場の変化も、心臓血管系の病気が悪化したり、女性の月経周期を乱れさせたりすることはよく知られる事実である。人間の頭脳もまた、本人は冷静沈着な論理思考をしているつもりでも、意外と外部環境の影響を受けている。これが0か1かの組み合わせで情報を伝達するコンピュータとの決定的な違い。人の心は秋の空にもたとえられるように、雰囲気によってたえず揺れ動く理由でもある。

 近年、地磁気をほとんどシャットアウトできる高性能な磁気シールドが開発されてきているが、地磁気が完全に遮断された場合、人体や精神活動にはいったいどのような変化がみられるのか。こうした研究ははじまってからまだ日が浅いが、いくつもの興味ある現象が観察されている。

 間欠的に閃光を浴びせる実験を自然環境下と人工的に磁気が遮断された空間とで比較した場合、網膜刺激による視覚の臨界値に明らかな違いがみられるという。また、人体にある周波数の変化磁場を加えた場合、自然環境下ではみられない脳波の変化が現れ、疲労や頭痛などの症状を起こすともいう精神分裂病の症例を調べてみると、地磁気活動の乱れと発作の時期がきわめてよく一致し、てんかん発作は逆に地磁気の安定した年に起こりやすいという報告もある。てんかん発作は脳内のニューロンの一部または全部が、瞬間的に過剰な同期に陥って放電したときに発生する。木漏れ日の刺激だとか、波光のきらめきなどが引き金になって発作が起こることはよくあることだ。ただ、この瞬間的な放電が、外部もしくは内部の磁気変化によっても引き起こされるらしいのだが、臨床的に十分には解明されていない。

http://www.tdk.co.jp/techmag/magnetism/zzz08000.htm

経頭蓋磁気刺激法
ヒトの脳内で電流を誘起する方法であるため、TMS と rTMS はてんかん発作を起こす可能性がある。ただ、てんかん患者や薬物投与を受けている患者を除いては TMS の危険性は非常に低い。また、5Hz 以上の周波数で高い強度で行う rTMS は危険性が (依然低いものの) 有意に高まることが示されている。

多くの被験者で報告されている他の TMS の副作用として以下のものがある。

  • 頭皮下にある神経、及び筋肉を刺激されることによる不快感や痛み
  • TMS パルスによって起きる大きなクリック音
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E9%A0%AD%E8%93%8B%E7%A3%81%E6%B0%97%E5%88%BA%E6%BF%80%E6%B3%95