この間唯一読み通せたのは「新しい高校生物の教科書」だったのだけど、高校で生物を取らなかったカネゴンには驚天動地の内容。
この種の本としては実に読みやすいにもかかわらず、民放のクイズ番組みたいな安っぽさに陥らず、かといって暗記項目を列挙したものでもなく、文章全体が見事に体系化され、さらに必要な項目をとことん詳細まで説明してくれているところがありがたい。有名な各種の実験も、実際にどのようにして実験したのかをきちんと伝えてくれている【それをせぬのがおれカネゴン】。後半の環境問題のあたりはややくだけすぎかも。
中には、大昔にカネゴンが学研のひみつシリーズか何かで見た「植物成長ホルモンは植物の茎の陰の部分に集まるため、植物は光に向かって成長する」という説が詳細部分について現在否定されかかっており、現在も絶賛確認中であるという記述まであった。現在有力なのは、「植物の成長を妨げるホルモンが植物の茎の日向部分に集まるため...」という説とのこと。定説がひっくり返るのが何より好物のカネゴンにとって久しぶりの心の栄養。
また、中間部の人体に関する説明も実に詳細かつ文章の流れもスムーズで、TV番組が勧めるダイエットに飛びつく前に必ず読んでおきたい重要な記述が盛りだくさん。本書の最大の効用は「ダイエットに効く」ということにしておきます【脂肪吸出しおれカネゴン】。

今月のNEWTONより。

強迫性障害は患者の親族でも発生しやすく、一親等以内の親族での発生率が通常の8倍。
今回の調査で、患者とその親族で、脳の眼窩前頭皮質を含む脳の数カ所の部位の活動が異常に低下していることが判明した。

カネゴンの故障箇所がやっと判明いたしました【素人診断おれカネゴン】。脳の前のあたりが怪しいとは20年前から思っていたのだけど、どのような過酷な特訓を行えば復旧できるだろうか。