家人に誘われてアルモドバル監督のバッド・エデュケーションを見る。もっと陰々滅々とした話かと思ったら意外にストーリーが凝っていた。カネゴンは同性愛の経験はないのだけど、老いも若きも揃ってあんなに気持ちよさそうにしているのを見ると、実際はどんなものなのかちょっと知りたくなってしまう【身の程知らぬおれカネゴン】。神父役のおじさんがどことなく色川武大に似ていた。

それと関係あるようなないような薔薇族復刊。「アートと文化を彩るゲイカルチャー」という見出しが何となく気になる。既に大分解き明かされていると思うのだけど、「自分が主流派であるという気分」からは、独特なものを作り出そうという機運は比較的生まれにくいような気がする(そうでないものもたくさんあるけれど)。