小島先生の日記を見ていて「ブルバキズム」という言葉が何を指しているのか今ひとつわからず【知ろうとせぬのがおれカネゴン】。検索したところ、どうやらカネゴンが決して近寄るまいとかつて20年ほど前に誓った構造主義あたりと関連しているらしい。
Wikipediaによると構造主義は「何らかの形で構造を重視する立場である」とあるのだけど、構造主義は構造を重視することと引き換えに一体何を軽んじているのか知りたくなってくる。民主主義は国民だけを重んじてそれ以外の動植物自然科学数学礼儀作法皇室一切を軽んじ、共産主義が財産以外のすべてを軽んじているみたいな感じで、構造さえあればそれ以外のあらゆるものを亡き者にされても痛くも痒くもないという主張でよいのだろうか。

NHK教育新日曜美術館」でアウトサイダー・アートを特集してたので何となく見る。ずらりと紹介されているのは、ちびりそうなぐらい恐ろしいか、恥ずかしくて誰も真似できないという意味で個性的な作品ばかりなのに、鑑賞者の誰もその怖さと恥ずかしさを指摘せず手放しで賞賛していることの方が気になる。いずれにしろ、この種のアートについては(特に性善説で)語れば語るほどかっこ悪くなりそうで【最も語るおれカネゴン】、そうならずにアウトサイダー・アートを(主に根本敬の著書の編集を通じて)カネゴンに紹介してくれた町山さんの腕前を今更ながら思い知る。