BSで再放送中の日中合作ドラマ「大地の子」(山崎豊子原作)にいきなりはまる。こういう話しには基本的に弱い。レインボーマンが好きなのは、キワモノの部分もさることながら、実は「金と時間があればこうしたかった」はずの人情譚の部分だったりする。レインボーマン映画化しようという人々がいて(今見に行ったら企画書が開けなくなっている)、その限りなく無謀に近い努力には頭が下がるが、どうか人情の部分は欠落させないで欲しいものだ。主人公陸一心の父親役の朱旭(中国でも指折の名優らしい)が、抜群に演技がうまい。中年の時は中年の、老人の時は老人の動きになっていて、今は亡き志村喬小林昭二を見ているようだ。特撮に不可欠なのは、実はこういう名人が脇役を固めることだったりすると信じている。