昨晩もあなんじゅぱすの練習。よーこさんのお宅なので、ピアノ音出し9時までなり。何となく、全国共通で9時がリミットなような気がする。

その昔のピアノ殺人事件以降、ピアノの音について誰もが異常に気を遣うようになった。ブギウギピアノの草創期の頃、家賃をひねり出すために家でダンスパーティを交互に主催してその時にピアノを適当にパーカッシブに叩き、大家さんがおかんむりだったりして、それがブギウギの始まりだったみたいな話があるが、日本の住宅事情ではダンパなど夢のまた夢という感じだ。あの事件は日本人にさりげなく大きな影響を与えたと思う。あの「ドーベルマン刑事(デカ)」でもピアノ殺人事件を取り上げていたぐらいだし。

しかしよく考えれば、ピアノ殺人事件を引き起こしたのは気違いさんだったのだから、本当にレアケース中のレアケースだったのだ。にもかかわらずご近所への気配りと見事に混じり合ってというか取り違えられて未だに尾を引きずっている。「ささいな、下らない事件も世の中に大きな影響を与えることがある」というカネゴンの信念はこの時に誕生したのではないか(本当かおれカネゴン)。

その昔、松島トモ子が虎にかじられかかったというニュースを見たその晩、カネゴンは案の定虎に頭からかじられる夢をみた。翌日弟に話すと、弟も全く同じ夢を見たのだという。きっと、日本中で虎にかじられた夢を見た人数はさぞ膨大であったろうと容易に想像がつく。こういうのと同じ次元で変なことが世の中に影響を与えるのだと信じている。