本屋で「フーリガン/その歴史と対策」みたいな本を立ち読み。余りの狼藉振りに足が震える。韓国開催だけで良かったのでは【地雷踏んだぞおれカネゴン】。他にフーリガンの自叙伝まであるらしい。この紹介文にある

ただし彼にも彼なりのフーリガンシップがある。戦う相手は他チームのフーリガンのみ。無関係な子供や老人を襲う不届き者は叩(たた)きのめす。愛国心には興味がないのでイングランド代表の国際マッチには無関心。サッカーとともにフーリガングローバル化し、世界中に「イングランド病」が蔓延(まんえん)する昨今の風潮を、「近頃(ちかごろ)の若いモンは」と嘆いてみせたりもする。さらにご丁寧に《日本語版への序文》で、W杯を目前に控えた日本人に直々にフーリガン対策までアドバイスしてくれている。第二次大戦を引き合いに出した彼らの挑発には乗るな、と。

という戦隊もののナレーションみたいな文は「理屈と膏薬はどこにでもつく」というか、正義という言葉が如何に我田引水であるかを思い知らされる。納谷五郎の声で読み上げていただきたい。

どうやらフーリガンは、サッカーは実はどうでもよくて、外国人をいたぶるきっかけがあれば何でもよいらしき。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏