きたさんの日記を見て何となく思い出されたこと:

今や巨匠の出世作となった「未来少年コナン」を見終わった当時のカネゴンは「巨匠はきっと、舞台となる世界の精密な地図を描きながらたっぷりと時間をかけてプロットをたてたに違いない」と一方的に仮説を立てていた。舞台の移動がそれほどリアルに思えたのだった。

随分後になって、巨匠が昔の製作現場について語り倒した本を立ち読みすると「あの当時は、第一話を作った後どういうふうに展開させるか、実はこれっぽっちもプランができていなかった。はっきり言って内心焦っていたが、作りながら考えるよりほかになかった」みたいなことが書かれていて心底驚く。集団作業にしてこの陣頭指揮。ものづくりを神聖視してもしょうがないけど、ものづくりを「経営コンサルがTV東京で涼しく語る」ようには進められない一面があることを痛感。最近TVでネタにされることの多い桜田一門教会にしてもそうだけど、こういう宗教的情熱が本質にあるものがビジネスライクに作られることなどまずないのだろうし【涼しく語るかおれカネゴン】。