ポール・クルーグマンがおっしゃるには、株価が暴落しても即世界恐慌というわけではないらしい。1920年代の大恐慌は、株価が暴落したことがきっかけで銀行システムが破綻したのが真の原因なのだそうだ。そもそも恐慌っていうのはどういう状態を指すのだろう。株券が外れ馬券のように舞い踊る中証券マンが次々に窓からダイビングし、生き残った証券マンが街頭でリンゴを売って暮らすというイメージしかカネゴンないのですが。

いや、他にもあった。今やカネゴンの血となり肉となっているこの話の第20-22話があった。この回で最も恐ろしいのは、インフレで飯をろくに食べられなくなった普通の人々がおかしくなっていくシーンだった(今はデフレですが)。製作側に金と時間がなかったばかりに作品の仕上がりが悪く、そのコンセプトはろくに伝わらなかったらしいけど、思い出すだけでも悪寒が走る。