今月の日経サイエンスはかなりページが減って薄っぺたくなっていた。広告がしょぼっているらしく、何だかMacLifeの最期を思わせる。科学が流行っているなんて嘘だと思う瞬間。表紙の裏には何だか恐い広告があったし【貴様の仲間かおれカネゴン】。

今回驚いた記事:雷が落ちたりして発生する小さな山火事(たいてい地面しか燃えない)を人間がすぐ消してしまうと木の成長が悪くなって地面に燃え易い葉っぱなどが堆積してしまい、アメリカでしょっちゅう発生しているような大規模な山火事の遠因になってしまうとあった。何しろ火災から300m離れていても消防士が熱死し、火事の通り道に置かれた防火服が蒸発してなくなり、火事の上空では時速160kmもの上昇気流が発生してヘリコプターも近寄れないほどらしい。一度こうなると二度と森林は再生しないとか。

二枚の写真が掲載されていて、小さな山火事を放っておいた方の写真は木が離れて太々と成長し、人間が消し止め続けた方の写真ではひょろ長い木が密集した状態になっていた。しかもそれを憂えた科学者が議会で「小さな山火事は消すな」と訴えると、樹木を虐待する極悪人呼ばわりで環境保護団体がこぞって大反対したらしい。イルカの件と変わるところのない感情論。かの国を攻め落とすには、石油を元手に環境団体に莫大な資金を提供するに限ることを痛感。セキュリティホールはここです【もう寝る時間のおれカネゴン】。