多くの人は自分が落ちこぼれるかもしれないとは考えない。格差のついた社会というと、自分は上に入れると思いこんでいる人が多い。実際には下に落ちるかもしれないのに。どれだけ平らにしようとしても階層が構築されてしまうのは、その方がより安定だからだろう【沈殿すすむおれカネゴン】。格差を作るにあたっては、一目でその階層がわかるようにしておきたいもの。上に行くほど頭の毛が少なくなるとか。チップ埋め込みまたは入墨も可。そして一定の間隔 (30年に1度とか) で椅子取りゲームのように階層をシャッフルして社会の活性を保つのがベスト。このときほど大々的な祭りを執り行うにふさわしいタイミングが他にあるだろうか。

祭りのパラドックス : 激しい祭り(半端ではいけない)に参加した後、すっかり消耗して当分動くのも嫌になるかと思いきや、逆にいつもより遥かに身も心もすきっとして、筋肉痛一つ残らなかったりする。カネゴンは自分の肉体について本当に無自覚だったので【不精極まるおれカネゴン】、これに気付いたのは相当いい年になってからだったりする。文化人類学みたいなムード優先ではない祭りの科学的な研究が見たい。特に、祭りのときに人間の肉体に何が起こっているのかと、活力と引き換えに何が失われるかについての研究を。