カネゴンが初めて右翼というものを知ったのはコロコロコミックで連載していたザ・ゴリラという漫画だった(右翼という言葉は使われていなかったけど)。白い軍服に身を包んだ敵役が「かつてあった、あの美しい秩序を取り戻すのだ」と力強く叫んでいたセリフがずっと気になっていて【ずっと気にすなおれカネゴン】、とにかく世界が調和していないと気が済まない人達であるのだと思い込んでいた。世界を理解する原理をごく少数に留めておきたいという衝動は、よく考えたら物理学者と基本的には同じなのかもしれないのに、果してどこでどう分かれてしまったのやら。