新しい創傷治療。従来の傷の治療はかえってよくないとの記述に驚かされる。考えてみたら、ヨーロッパでも煮えたった油を注ぐというおぞ毛をふるうような療術が長らく行なわれ、誰も疑問に思っていなかったぐらいなので、意外に開発の余地が残っているかもしれない【皮膚科に行けいおれカネゴン】。野蛮な治療が終ったきっかけは、アンブロワーズ・バレという外科医が、戦場で兵士の治療中に油のストックが切れてしまい、仕方なく適当な膏薬(お好み焼きのタネに近かったと思われる)をでっちあげて塗ったら、そちらの方が遥かに生存率が高かったためだったらしい。